今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

ねえやさんこんにちは

というわけで、そろそろ2ヶ月半になるので、書いてみるよ。

うちのアイさんは、素晴らしい。マジお勧め。

娘も息子も懐いている。
私はカフェに行ったり、ランチをしたりももちろんだけれど、なーんの気兼ねもなく中国語の授業を受けられるし、一人でゆっくり野菜を選べるし、ど狭い雑貨屋に物を買いに行くこともできるし、まともに横断歩道が機能していない数々の道を子供2人連れで渡る必要がない。

・・・とまあ、小さな子供がしかも複数人居るような家庭の奥様ならば、アイさんの素晴らしさは説明不要だろう。

躊躇されている皆さんがそれより先に考えておられるのは、「もしアイさんがアレな人だったら・・・」という不安だと思うので、我が家のアイさんのことで私が戸惑ったことを書いてみる。

  • 土足で部屋へ

終業の時刻に、玩具で遊ぶ息子を背に玄関で靴を履くアイさんに「ありがとう」とか何とか言っていたらアイさんが何事か叫びながら駆け足で靴のまま部屋の中へ。
目が点になりながら振り向くと、このたった数十秒の間に息子がテーブルに登り、絶好調で歩き回っていた。そんな息子を抱きかかえて、床に下ろしてくれるアイさんが、気がつけば土足だったという話。

このとき息子は、テーブルの真ん中あたりをよちよちしていただけで、ただちに大惨事につながる様子ではなかったので、その慌てぶりがちょっと大げさに感じられた。が、息子が頭から落下することを思えば、たとえ家が泥だらけになろうとも抱っこで下ろしてもらう方がどれだけ有難いか知れないわけで、うーんと考えさせられる。

ま、私なら、様子を見ながら超速で靴を脱いで、いよいよ落ちそうになったときに脱ぐのを諦めてダッシュするかな。
土足であがることのハードルが低いのかもしれない。

ちなみに、アイさんはその後、特に床を雑巾がけとかすることなく帰られたので、私がまだ乾いていなかったモップで1往復しておいた。目立った汚れもなかったが。

  • スポンジと、水入りマグカップを使って隙間の掃除

をしようとしていたので、慌てて「そういうときはこの紙コップを使い捨てて〜」と身振り手振りで言ったら、『マグカップに蓄えた水を垂らしながらスポンジで擦る』とのことで、汚れスポンジを私のお気に入りのカップでチャプチャプするわけではないとの話だったので、それ以上は言わなかった。

これも私だったら・・・一旦言われたら、チャプチャプが全く不要でも渡された方のコップを使うかな。
しかしこれも正誤の問題ではなく、考え方の違いだわね。紙コップだって無駄に使うのは勿体ないし、いたずら盛りの子供がいることを思えば汚れ紙コップを不用意に保管するのもいいのかどうか。敢えて紙コップを使わない考えもあるだろう。


その他、5分ぐらい遅れたことが1〜2回と、携帯に出たことが数回。どちらも数回程度しかないのは、アイさんが偶然良い人だったからだろう。
日本人にだってこのあたりが不心得な人はいるから。
こういったことも、度が過ぎていればいつでも「もう来んでええねん」をするつもりでFESCOを頼んだので、その必要が無く済んだことは本当に有難く、好運だと思っている。

というわけで、皆さんも是非。




私がアイさんを雇った理由は、私が楽をしたいからだ。
この点、きれい事を言う気一切ナシ。

ただ、カフェやランチが趣味ではなくても、異国に長く暮らすのだからあまり頑張る方向ではいない方が良いと思う。

いくら日本人街とかに済んでも、現地語が分からないままでは生活が辛いよ。
ごまかされるお釣りなんかは微々たるもんだよ。現地の人から話しかけられてもずっとニヤニヤするだけなのは本当に情けないし、現地に行って初めて気がつく必要品や便利品も良いものを見つけることができない。

あと、中国も我々外国人に親切な店は外国並みに価格が高い。初めのころは私も外資系のスーパーにしか行っていなくて、その価格の高さに毎日うちひしがれていたものよ。うちは外交員でも金融でも商社でも社の重役でもないから、お金が足りなくなったらどうしようという不安と息子の夜泣きで毎晩3回は起きた。

それと体調不良。人間、気候が変わるとどうなるか分からないものよ。

私も、当初懸念して山ほど薬を持参した頭痛については案外平穏で、それほどでもなかった胃痛は急に悪化し、また聞いたこともない病気にもなった。現地特有の病ではなく、日本でも普通に起こる病気が外国でポッと出てきたのだから、人間の身体ってのは本当に不思議だねぇ。
不思議の前には、ずっと日本で暮らしている人間が理由を論じたって無意味だよ。

もちろん、ずっとお手伝い無しの一人で子供を育てきった人は、すごいと思うし、それが理想だろう。
ただし、その代わりに必ず何かが犠牲になっているので、同様を他人に押しつけるのはやめろと言いたい。


そういうわけで、どっちにしようか考えている人には、上記のようなケースもあると知った上での検討をお勧めする。