今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

ミハイロフ

というわけで、いよいよ未来優希さんのコンサートだ。嬉しすぎる。
「花のみち」を歩いてレストランの『イゾラベッラ』に到着。入り口でコートを預かってもらう。
料理、うまい。隣に座っていらしたお姉さんは味が濃いとしきりに仰っていたが、私にはちょうど良かった。普通に食事として誘われても不満は感じないレベル。
席、孤独。近くにいらしたみなさんはその多くが未来会(という名称なのだろうか?)の方と、そのお友達だったらしく、一人で野良で申し込んだのはマジで!マジで!このテーブルに私一人だった。正直、超しんどい。
もそもそと食事をしていると、向かいのお姉さんが話しかけて下さった。お姉さんありがとう。実は、こういう時のために自分の素性をどう名乗ろうか考えていたのだが、多分嘘をついてもろくなことにならないと思い、「もともとは轟さんのファンだけれど、雪組の作品を見ているうちに未来さんの歌が好きになった」と話した。ただ轟さんと未来さんでは学年に開きがあるわけで、私の意識が行き届いていない最近の雪組の作品の中に素晴らしいものがあるとのこと。そう、『カラマーゾフの兄弟』だ。ファンの方から直接良さを聞くとものすごく惜しい気がしてくる。ちなみに原作は30ページぐらいでむかむかして読むのをやめていた私だ。なんでむかむかしたかって言えば、そりゃあの馬鹿親父のせいだ。

その後テーブルは会場の端に寄せられ、舞台を囲むようにして椅子が並べられた。そこで私は、一人者の身軽さと、会の方のご厚意で、とんでもなく素晴らしい席を譲っていただけた。2階席の1列目だ。2階席といっても、中2階のような高さで、しかもレストランの広さであるからすんごく近くて大変に見やすいのである。実質一番良い席だったとさえ思う。
そして、選曲も歌も、全部が全部すごかった。良かった。
『パッサージュ』(カフェのギャルソンの歌じゃないよ、美穂さんがエトワールで歌ってたやつよ)も、『バッカスと呼ばれた男』もいいけれど、何より素晴らしかったのは『ノバ・ボサ・ノバ』のメドレーだ。今までの認識が根底から覆る迫力だった。しばらく『再会』のDVD見られないよ、だって頭に残っているのが消えたら勿体ないんだもん。聴いている最中も、立ち上がって拍手したいくらいだった。
その他も、知っている曲ばかりで嬉しい。『甘いささやき』は、おとなの女ふう。聴いている最中は「大人の女っつーか、ゾフィーっぽいな」と思ったけど、いざ未来さんが本気でゾフィーをやるとこんなんじゃないんだぞ。昨日聴いたばかりの「ゾフィーの死」が、未来さんの声で蘇って、切ない気分になった。ハマコゾフィーは歴代エリザの中でも群を抜いた怖さだけれど、本当はいい人で辛かったんだなぁ、、、なんて・・・。
で、『もののふの詩』になると一転して、和物の曲に聞こえるのだ。不思議だよねぇ、スーツ姿の未来さんがゾフィーの時と同じいでたちでいるのに、指先の仕草とかが日本っぽいんだよ。素人には理解することすら難しすぎるよ。

いやあ、いいコンサートだったよ。毎月やってほしいよ。東京で。そしたらもう、本公演なんか行ってる場合じゃなくなるよ。
とりあえず次回の雪組のチケットは押さえたんだけど。ああ〜〜〜〜

ところで全くの余談だが、帰る時に未来さんが玄関でゲストをお見送りして下さった。私も「良かったです」とかなんとか言いたかったけど、いざとなると恥ずかしくてそそくさとフロントへ走ってしまった。今では後悔している。