びっくりメンチカツ
病院の朝は看護師さんがカーテンを開ける音で始まる。とりあえず起き上がって
「おぁようござぃます…」
てなことをつぶやいたら、
「(斜め前の奥様)さん、さっき産まれたわよ」
と看護師さん。あまりの衝撃に3人ともスッキリと目覚めた。
前奥様「ウテメリン(点滴)抜いたからってそんなに直ぐにお産って進むもんなんですかね?」
隣奥様「何事もなく2週間ぐらい過ぎる例もあるらしいけど」
母子共に健康とのことで何より、ただ実際の体重は2300に達していなかったという。
そうと聞いて帰宅を主張する元気が無くなり、モソモソとご飯を食べた。紅白も漫才も、「世界の亀山フルスペックハイビジョン」ではなくこんな安っちいテレビで…
しかし赤ん坊が標準を満たさずに産まれて面倒な思いをするのは他ならぬ私自身である。すっかり諦めて、診察室のある外来病棟へ向かった。