今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

偶然行ったゲイバーで

北京の(日本人が住むような地区の)道っぱたにはゲロが無いのが良いね。と思ったら1カ所だけ見つけた。
毎日、雲2割以下の快晴続きで流れるきっかけがなく、だからといってそれほど乾燥しているわけでもない気候のためか何日も残っていた。

のっけからゲロの話で正直すまん。でも数だけなら日本の方がずっと多いので、そういうことを言いたかった。

さて今日は、サークルの同期が教えてくれた『田源鸡火锅』という火鍋のチェーン店に行ってみた。
私たちは地下鉄の終点駅から歩いて5分ぐらいのところにある店を選んだ。発展著しい北京とはいえ、勁松駅の周辺はさすがに・・・こう・・・なんていうか・・・ピカピカのビジネス街とは言えない。雑居ビルと現地人向けアパートが並んでいる。駅自体は綺麗だよ。白金高輪駅みたいに、飛び込み防止のドアがホームに付いてるし。でも、外国人居住エリアと比べると『本当の中国』寄りの街だと思う。北京自体がEASYモードもいいところだろうが。

目指す火鍋屋は、ホテルの1階のようなところにあった。なかなか着かないので不安だったが、近づいてみると大きな看板があった。

16時頃入店。完全中国語オンリーの店だった。他の店では違うかもしれないが、この店舗には外国人客が少ないのだろうと思う。地下鉄駅を出てすぐの町並みを見たときから覚悟していた。
メニューを見て、おそらく辛くないと思われる出汁を字面で判断し、肉・野菜・春雨とともに注文した。
入れる順番とかが分からないから、とにかくぶっ込むしかないと考えていたが、暇な時間だったせいか店員がみんな親切だった。聞き返したら何度でも繰り返してくれて、でも何度繰り返してもらっても分からずに困っていたら、特製のごまダレを注いだお椀を持ってきてくれた。もう1組の客は自分でサラダバーのようなところに取りに行っていたから、どうしようもない私たちに店員が降臨して特別サービスをしてくれたようだ。
火鍋自体も初めてでお作法が分からなかったので、おずおずと食器を触ったりしていたら具も順番(?)通りに入れてくれた。
鶏肉は骨付きのぶつ切りで、豪快に鍋へ落とされたけれど、皿にたまった血が鍋に入らないように気をつけてくれたし、おたまのしずくが垂れないように扱いに気を配っている様子でこれも好感を持った。
店員のサービスだけでなく、味もうまい。具を入れる前に出汁だけをスープとして注がれて、これはこれで悪くなかったが、ごまダレも味がしっかりしていて看板ダレにふさわしい美味しさ。身体によいと思うと尚更美味い。
しかし、ここでもたくさん頼みすぎて残してしまった。鶏肉は食べたが、牛肉(牛肉には見えなかったが)は味見程度を口に運ぶのが精一杯だった。牛肉を無しにして、白菜を2皿頼めば良かった。キクラゲは半皿で十分。

残してすまんという気持ちでいたら、店員が慣れた様子で片付けてくれた。話しかけられて、どうも味について聞いているようだったので、かろうじて覚えていた「好吃」を言うと、にこっとされた。で、「オイシ」というような言葉が聞き取れたので、大きくうなずきながら『美味しい』と、夫婦口を揃えて言った。

はっ!

日本人だと自ら発表してしまった。

周りの中国人から生卵をぶつけられるのだろうか?熱々の湯をぶっかけられるのだろうか?

・・・・・・・全然そんなことなかった。もう一組のグループは自分達の火鍋を食べるのに一生懸命の様子だったし、片付けの終わった店員はもう一人の店員と『好吃を日本語で言うと「オイシイ」なんだって』なんて話している様子。

火鍋も初めての味で美味しかったが、中国人に対する意識も少し改まったよ。

なんだか良い気分のまま店を出て、道を渡ろうとすると車が全然減速せずに向かってきた。チクショーなんて国だっ。