今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

これは泥船沈没船

今日は出雲さんと香寿さんと白羽さんが出演する星組東宝の「シェルブールの雨傘」を見に行った。好きな人ばかりが出演されるのでずっと楽しみだった。
白羽さんは可愛らしい。香寿さんは歌うまで演技もグー。そして出雲さんも雰囲気がでていた。出雲さんをもっと見たかった。
そしてなんといっても、本物の男の人が出演する舞台はさすがの迫力で、しっとりとした大人の物語が引き立っていた。でも、悲恋というか、結局主人公とヒロインのカップルはうまく一緒になれないので、しょんぼりとした気分になった。こういうのがフランス映画なんだろうけど、リピートはしないなあという感じ。

出演される宝塚OGの方々の顔ぶれを見てまず『星組じゃん』と思った私だが、よくよく調べると星組への所属時期は完全にすれ違っており、専科制度とかの複雑さを感じさせる。香寿さんと白羽さんは雪組で…と思ったらお二人の共演経験はどうも月組の『ゼンダ城の虜』のみだったそうな。そういうこともあるのね。
宝塚は最近いろいろあるようだ。そうでなくても人気の分だけアンチも多いジェンヌさんを贔屓にしているのに、このうえ同期同士の美しい話とかも無くなるとなると何のために宝塚を見るのかという疑問があった。ので話の内容以外にもいろいろ考えながら観たら…

だめだーー本物の男はリアルすぎる!!

仕事とか育児とかを忘れたくて劇場に来てるのに、ヒロインが金持ちのおっさんと結婚するなんていやだよう。岸田さんの悪口ではない。岸田さんはいい人そうな雰囲気が出ていたし、歌もうまい。でも生々しすぎる。本気でいたたまれない。映画ならスクリーンの中の話だが、舞台なので一層しょんぼりだ。生活に疲れている主婦には受け止めきれない。

このお話、教訓はたぶん『ちゃんと避妊しましょう』ということのようだ。
16歳の娘が結婚したい言い出したら親が反対するのは当たり前だ。でももし子供さえできていなければ、岸田さんからの求婚もパッと断れたかもしれない。となみさんが10代なりの青春を過ごしつつカレシを待ち、兵役から帰ってきたヨシオくんと改めて話をすれば、タータンママも多少は聞く耳持ったと思うんだけどね。

なお、
ギイ:音月さん
カサール(宝石のおっさん):彩吹さん
でこの物語が上演されれば、私の心は消耗せずに済むと判明した。自分会議で。