本当ならばなんという恥知らず

産休前の感覚もだいぶん取り戻した今日この頃。なので今日は会議にも出た。
「各プロジェクトチームから１人代表者を選んで参加して下さい」というもので、今日はリーダーが別件で不在だったのである。お題は、先日全チームから集めた資料に多数の間違いがあったので再発防止策をひねり出そう、と。
字面だけ見れば「そんなもん暇な連中だけでやってろよ」という感じなのだが、我が社はこの取引先からもらえる仕事でなんとか食いつないでおり、しかも年々縮小傾向なので少しでも機嫌をとり結んでおきたいのである。そこへ提出資料にミスなどあっては何がどう転ぶか分かったもんじゃないのだ。

幸い我がチームはこの作業の実施期間が私の復帰前で私が仕事に携わっていなかったため、全くのノーミスであった。なので次第に気持ちもほぐれてきた。そこでふと眠気防止に持ち込んだパック珈琲の側面を見ると『乳飲料』となっているではないか。おいおいカフェインも何もあったもんじゃないよ。どうりで甘くて美味しいわけだよ。頭の中で我がスターがミルクの歌を歌うのを聞きながら、周りに合わせて資料のページをめくり、さも話を聞いているかのように振る舞う。それだけでは間が持たないので、たまに司会者やら発言者やらの顔も交互に伺っていたら、いつのまにか課長が激怒りしていてビビった。
どうも「いくらこっちが頑張ったってお前らがバカスカ間違うからフォローがおいつかねーんだよ！！締め切り前は徹夜した！！！」ということになったらしい。見ると、きちんと前後の話を聞いていたらしい他の参加者は課長と目を合わせないように全員手元の資料を見ている。顔を上げているのは私一人なので物凄く目が合って超怖かった。でも、私は（今回は）一つも悪いことをしていないので、泰然と視線を逸らした。

やがて課長の怒りも収まり、「なにか良いアイディアがあったらみんなに広めよう」ということでお開きになった。私は何も思い浮かばないけど。

いやぁ、仕事してるって感じ。