今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

マット無し棒高跳び

我が家の2014年はラクダ乗りで幕を開ける。ラクダで朝駆けだ。しかも、ラクダに乗って〜水タバコ吸って〜ベリーダンスを見て〜帰りの車はぐわんぐわん揺れて〜のお得パックではなく、ラクダ乗りのみに特化したプログラムだ。

日系の旅行代理店にはラクダだけのツアーがない。というか、私は見つけることができなかった。どうしてどこもかしこもデューンドライブをつけてくるのだろうか。しかも親切面で『スリル満点のアップダウンをお楽しみいただけます!』とか書いてあってたちが悪い。安全運転でやってほしい一心で英語サイトをぐぐってなんとかそれらしいの運営しているツアー会社のサイトを見つけた。

Dadabhai Travel L.L.C.
Unit M3, Mezzanine Floor, Sama Building
near Al Mulla Plaza along Ittihad-Dubai-Sharjah Road
P.O.Box 120002 Dubai, United Arab Emirates
Phone: +971 (0)4 2209393 | Fax: +971 (0)4 2209494
http://www.desertsafaridubai.ae/

当然「オッケーよ」の返事も英語である。なので私は見落としていたのだが、文面でリコンファームと宿泊ホテルの部屋番号の連絡を求められていた。
前日の夜に気付いたので「もし予約が完了していなかったら、ホテルの部屋にあったチラシのツアーを改めて申し込もう」などとガクブルしていたら、予定より早く、特に問題なく運転手がランドクルーザーで現れて出発となった。


室内画像。洗濯機が超便利。シャレオツな部屋も我々家族がちょっと使うとたちまち生活感にあふれたたたずまいに。そして、こんな旅先でコーラを2Lペットで買っちゃううちの旦那。(しかも相当飲んでいる)

別のホテルに泊まっていた若者たちと相乗りして砂漠へ出発。市街地から30分ぐらいで到着した。ちなみに、全くの紳士運転というわけではなく、砂漠内に入るとカリブの海賊程度のアップダウンはあった。そのぐらいの速度はつけないと砂の中を進めないのではないか、と旦那が言う。

到着地点は同じだが若者たちはサンドバイクの客だったので、ラクダに乗ったのは我々4人だけである。2頭のラクダに分乗した。娘と私は前後に座ったが、息子と旦那は2頭めのラクダの後部座席に一緒に座った。
立ち上がったラクダは記憶よりもずっと身長が高く、歩き出した直後は「あっこれは2〜3分試乗するので十分だわ」と思ったが、慣れると「もう少し乗りたいなぁ」となる。それでも騎乗時間はせいぜい数十分だったと思うが、とても楽しかったし子供たちも事前に心配したほど怖がったりせずに喜んでいた。サンドバイクの若者たちとの待ち時間が少し長かったが、土産を売りつけられるようなこともなくトイレに行ったり(きちんと整ったトイレだった)しているうちに時は過ぎた。



Villa Rotanaには屋外プールとジムのみでスパ施設がない。なので私は『アル・アサラ・スパ』というジモティ御用達らしいサロンでフェイシャルを15:30に予約をした。30分前には来て風呂でくつろぐようにとの指示だったので早めに部屋を出発したら、道がスムーズでさらに早く着いた。特に問題もなくフレンドリーにもてなされ、サウナに入ったりミントとレモンの入ったミネラルウォーターでもてなされたりしているうちにエステ部屋へ通され、背中への簡単なオイルマッサージとフェイシャルの施術をほどこされる。気持ちが良くて、やっぱりここでも寝た。
終了後はジンジャーティーを注文した。同時に運ばれたデーツをつまみながらくつろぎ、帰りにタクシーを呼んでもらう。

……これが全く!!全然!!一切!!来ない!!
30分待っても音沙汰がなかったので、通りに出て目的方向に歩きながら探すという北京でも良くとっている方式を実行した。幸いブルジュ・カリファを目指しさえすれば激しく誤ることは無い。が、やはり来ない。というかいない。いたとしても、実にあっさり軽やかに乗車拒否をする。やっと捕まえても「俺の目的とは反対方向だ」とか言って走り去る。困り顔でタクシーを探す欧米人が他にもちらほらいる。このとき初めて気付いたが、ドバイのタクシー運転手は概ね北京と同レベルの雲助で、しかも母数が北京の数分の一なので稀にいる真人間運転手に当たる確率も数分の一なのである。歩いているうちに日没のアザーンが流れ始める。タクシー待ち以外の歩行者も随分少ない。一度だけ、地元紳士らしい人が脇に停車し『乗っていけ』と誘ってくれたが、迷った末ご遠慮してしまった(この1時間後あたりからガッツリ後悔する羽目になる)。

心細い気持ちのまま歩く。タクシーは見つからず、2時間歩いてホテルに到着した。良い靴を履いていたためか、事前に飲んだアミノバイタルの効き目か、奇跡的に脚は動き続けた。しかし靴は中敷きがぐっちゃぐちゃになっており、ご臨終。aravonの靴、高いのに。今までありがとう。