今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

雪組の御曹司

そういうわけで4:30起床である。空港の近くに泊まっても、睡眠時間自体は1時間延長するのが精一杯なんだよね。でもタクシーが見つからないイライラは無いし、今回のように季節の違う場所に行く際に中間ぐらいの気温の服を身につけて荷物のかさを減らすことも可能なので検討の余地はあると思う。24時間運行のシャトルバスが、我々だけのために動いてくれた。ありがたや。

早朝だけあってさすがにパスポートコントロールは空いていた。ただしそれで空き時間ができたところでお店はあまり開いていない。尤もエミレーツは離陸時刻と比べて集合時刻が超早いので、極端に早く到着したのでなければ遊ぶ余裕はそれほど無いように思う。777に搭乗、直ぐに朝ご飯。これが爆弾みたいに不味い代物で腰が抜けた。味の許容範囲が広めの子供たちも、ただでさえお菓子メインのチャイルドミールを半分近く残している。しかし食事後に配られたぬいぐるみと膝掛けとお絵かき帳と色鉛筆のおかげで終始楽しんでいたので親としては許容範囲だ。キッズアメニティがJALよりもANAよりも豪華で助かった。機内プログラムにも日本語のメニューがあるしね。

9時間はまあまあ長かったがドバイ国際空港に到着。出口から真っ直ぐ歩くと、廊下沿いにホテルの営業所がズラリ並んでいてロタナのそれもあった。というより係員が名札を持って立っていてくれて、確認手続きの間は冷えたmasafiでもてなされ、いやがおうにも気持ちが高鳴る。ホテルまではぺかぺかのBMWで一直線だ。

そう、今回のお宿は6年前に日帰りで利用した『Al Murooj Rotana』で(このブログの熱心な読者様には)おなじみロタナグループのホテルである。もともとはジュメイラ系の有名ホテルで探していたのだが親子4人が一部屋に泊まれるホテルはそもそも少なく、予算内での空室も無く、そこで思い出したのが素晴らしきロタナであった。
残念ながらAl Murooj Rotanaの再訪はかなわなかったが、公式サイトでよくよく吟味してここの予約を取り付けることができた。系列店なのできっと同様にハイクオリティなホテルと信じている。

Villa Rotanaはブルジュ・カリファから地下鉄で一駅の便利な場所にある。だがまずはネームジュエリーをオーダーメイドしたかったのでゴールドスークへ。これも地下鉄で行ける。グリーンライン12番の「パーム・デイラ」駅で降りる。目指す場所は『ゴールドスーク→』みたいな看板が駅構内にぽつんとひとつあるだけで大変に心許ないが、その看板で間違っていない。地上に出たら左っかわに『GOLDなんとか』と縦書きされた看板があるのでその方向に行けば着く。

というわけで今回お世話になったお店は、既に日本人ブロガーさんによって紹介されているこちら。

Tulsidas
Zarooni building (Old Gold Souk), Deira, Dubai
P.O.Box 64628
Tel 04-2252913
Fax 04-2291295


ゴールドスーク内は地図が無く、見つけられるかどうか心配しながら探したが、あった。確かに「角」であった。スークは大きな一本道に概ね集約されていて、メインストリートに細々とした脇道が数本交差しているような作りである。テナントが隙間無く店を構えているので「角」は少ない。またいわゆる「角」から一軒先に入ると、そこはもう宝石屋ではなく服屋とか土産屋等になり金を扱う店ではなくなるので脇道まで探す必要は無い。あくまでメインの通りの、角っこに注意。
ネームペンダントは店頭には無かったが、言うとすぐに見本を出してくれた。よく話を聞くとそれは見本ではなく他のお客さんのための完成品であった。金の薄いものと厚いものがあり、またチェーンも何種類かあった。それぞれ選び、お値段は当初950を提示されたが旦那が値切って850にしてもらった。ペンダントヘッドだけならもう少し安いようだ。ちなみにこの日の18金の相場はグラム114AED。後でチェーン込みで重さを量ったら4gだった(キッチン用の1g単位の電子秤)。カードはもちろん可、支払いは少なくとも半額ぐらいは即払い込む必要がある。残りは受け取りの時でも良いとのこと。

完成は明日の16:00、24時間後ぐらいか。思ったより早い。このお店は日本人客が多く、中国人客も多いそうだ。



まだ外は明るかったので地下鉄でドバイモール/ブルジュ・ハリファ駅に行き、軽くショッピングとしゃれ込むことにしたら地下鉄の駅からドバイモールまでが亮馬橋からSOLANAぐらいまであり、最寄りでもなんでもなかった。動く歩道があったところで長いもんは長いよ。
成田からいらした方は丁度開店ぐらいの頃にここに着くことになると思うが、『長いフライトですっかり疲れているけれど、朝ご飯も食べたから頑張って行きましょう』などと体力の落ちた体に鞭打つと息の根が止まるので注意だゾ。ちゃんと元気ならいいのだろうけど。

そういうわけで私は脚が動かなくなり、旦那&子供たちとは別行動。非常に残念だったが水族館へは三人で行ってもらうことにした。私はひとりで地下鉄駅からの連絡通路にほど近いKINOKUNIYAという本屋の中にある『KINO CAFE』に入ってバナナサンデーとカフェラテを注文した。なかなか来なかった。
KINO CAFEは各テーブルに呼び出しボタンが完備されており、店員に干渉されないカフェで地元の人には居心地がいいらしかった。けど私は、うーん。旅行者だからねぇ、パッと出してパッと精算してほしい。この店はそのどちらもできていないので帰り道に夫婦であらん限りの悪態をつきまくった。暇をもてあまさないよう一冊だけ日本語の本を買おうかとも思ったら、進撃の巨人12巻が38AED*1だった。うーん。品はそこそこ豊富だったけどね。進撃!巨人中学校もあったし。まあもしドバイに駐在したら、必要なのかな。

帰りはあの長い歩道を歩く気になれず、タクシー乗り場へ向かった。長い歩道を歩く気にはなれなかったのにタクシー乗り場への道のりは不思議と脚が動いた。乗り場は長蛇の列で2007年からなんの進歩もしていないと思ったら、タクシーを30台ぐらい集めた後で30組の客を案内するという、待ち行列が膨大なタクシープールとしては割合に効率的なシステムが考案されていた。しかしタクシー自体は雲助で、たかが地下鉄一駅分の道のりを明らかに20回以上折れ曲がり、50AED以上を要求されたのでドバイモールの帰りは絶対に乗らないと誓った。

そんなこんなでガッツリ体調を崩した我々夫婦は、ホテルに戻るなりマーライオンになった。便所が二つある部屋で良かった。

*1:約1084円