それは三角ではない
『無我茶会』のお作法を教わった。
細かい心得はいろいろあるのだが、大まかなルールとしては
- 招待客それぞれが、急須と茶碗４つと茶碗４つ分の茶葉を持ってくる。
- 円形に座る。
- 茶を煎れて、左隣の人・そのまた左隣の人・更に左隣の人に振る舞う。
- 自分の茶と、右隣の人・そのまた右隣の人・更に右隣の人の煎れたお茶を味わう。
- タイミングを合わせて、二煎めを煎れ、左隣の人・そのまた左隣の人・更に左隣の人の茶碗に注ぎに行く。
といったところ。
私「ということは４つとも同じ茶碗の必要がありますね？」
老師「そうです」
それで私、今ガックリと落ち込んでるよ。
だって、中国茶にも凄く合いそうなドイチュ茶碗を３個買ってきたばかりなんだもの。３個買ったのは在庫が３個だったからだけど、よしんば４個の在庫があったとしても４個は買わないでしょう、日本人的に。
でももうしばらくドイツには行かない予定だから、マイセンの公式サイトとか見てみた。なんとかもう１個欲しくて。そしたら驚愕の事実が発覚。なんとあの茶碗は、もともと６客セットのものだったのだ。
どうりで、アウトレットショップなのに『Ｚ』（Ｂ級品）ではなく『Ｑ』（基準合格品）で売っていたはずだわ。きっと６個のうちどれかを割ったり汚したりして、６個１セットで売ることができなくなったから、バラしてアウトレットショップで売ることにしたんだね。
アウトレットを利用する時はまず本物を見てから。それはこのようなガチ正規店で買う時すら、そうなんだねぇ。
無我茶会の話を知らなかったあの時、６個セットがあったとしても６個は買わなかったな。それは間違いない。でもそれを後から知るのは、残念である。己の勉強不足が。
次はちゃんとＫａＤｅＷｅでモノホンを見てから、買わないと。
