国が一つ傾くよ

気持ち良く目覚めた翌朝、肌寒かったので、膝掛けか何かを貸してもらえるようフロントにお願いしたら、私の中国語と英語がへにょへにょだったために早朝から日本人の担当者さんがたたき起こされるはめに。ヒィィ、何から何からすみません。とっても温かいストールを貸していただけた。

そして、ホテルの『秘密の扉』から頤和園へ行った。

さすがお金をかけて作っただけあって、面白い。
人工湖は広さがあってほとりの居心地が良い。建物も豪華。内装の色使いがはっきりしていて気持ちが良い。日本の寺院と違う感性だけれど、アジア人同士の目から見ると違和感は少ないんだよね。運営側もアジア人の客を想定してか、頤和園の各建物の前には日英韓の三カ国語でその成り立ちが掲げられている。いずれも７５点程度の日本語だが『英仏連合軍により破壊された』のくだりだけは妙に滑らかな書きっぷりで超当てつけがましい。

朝九時台だったのに、混んでいたなぁ。
これを読んでここに泊まられた方は、是非日の出と共に訪れて下さい。

そんなこんなで、私、やっと、初めて、北京の名所を見物できた。
紫禁城も万里の長城も行ってない。あ、鳥の巣は遠くから見たわ。でも、じっくり観光したのは初めて。
実はそういう駐在者の方は少なくないんだけどね。中国は外国人が簡単に自家用車を持てる土地じゃないし、観光地はどこも罰ゲームのように混んでいるし、トイレや飲食店の質も悪いから、子供が小さいと無用の苦労があるのだ。
うちも子連れでそういったところを回る気にはどうしてもなれず、親が来燕したこの機会にやっと幼子二人を二人に押しつけ、ゆっくりくつろぐことができた。みなさんにも、是非おすすめしたい。

お世話になった皆さん、ありがとうございました。