今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

見上げたらアドマイヤムーン

昨日から頭が痛かったが、歯の神経がアレしちゃってるのではるばる龍頭公寓へ行ってきた。
北京で板垣先生と言ったら百円札でもなく刃牙でもなく、天衛診療所の牙科大夫に他ならない。なにしろザ・レジェンドのお墨付きなのだから。
しかしいくら先生の手さばきがソフトかつ丁寧であっても、頭痛の私は行きのタクシーの中で車酔いをしており、先生の手にマーしないことだけに集中していた。
幸いマーライオンになることはなく、ふらふらと龍頭をあとにした。天衛診療所の内科部に掛かればよかったのかしらん。内科医は車酔いを治してくれるのか?否、そんな話聞いたことない。ともかく、いまタクると確実にマーしてしまう。どちらかというとタクシーを見ただけでこみ上げてくる状態だ。
今なら竹之内豊の気持ちがよく分かる。タクシーに乗りさえしなければ道っ端には数メートル間隔でゴミ箱があるので、いざとなったら顔を突っ込むつもりで徒歩で地铁劲松站を目指していた。電車の揺れなら耐えられるような気がしたのだ。
生あくびを連発しながら歩いていると、“稲香村”(私は『いなかむら』と呼んでいる)を発見した。ここは昔ながらの中国菓子を売っているお店で、一度行ってみたかった店である。店員さんをつかまえて、抹茶酥を3個とうっすーーいクレープ生地をクルクル丸めて焼いた物を8本買った。合計7.97元。やすーい。
それらをぶら下げて歩いていると、大きな通りの向かいで眉州东坡酒楼を発見。こんなところにもあるのね。ここまで来るとだいぶん気分を持ち直していた。オレンジジュースでイブクイックを飲む。折角の生搾りが台無し。でもそのおかげで頭痛を忘れてキャベツ炒めを食べることができた。
キャベツ炒めと小椀担々麺と生搾りオレンジジュースの合計が52元でお土産(食べ残し)付きなら悪くもなかろう。キャベツ炒めを食べきれないのは織り込み済みである。持ち帰って牛肉を足して炒め直し、今晩のおかずとするのだ。

そんなこんなで劲松站に到着し、始発だったので座って最寄り駅に着くことができた。ゆっくり歩いて自宅へ帰る。着いたときには、もうほとんどいつも通りになっていた。吐き気なし。頭痛無し。
今日も勝った、と。




ちなみに私がこんなことしながら歩いている友達を見つけたら、『とにかくタクシーを拾い、もしシートに粗相したら100元払って謝れ』とアドバイスする。ただし自分ではやりたくないよな。“裸婚*1”みたいな。他人がやる分には、「そういうこともあるよね」って思えるけれど。

*1:家無し、車無し、式無し婚