今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

失敗食物の旅

北京はうどん砂漠。
これは私も最近になってやっと気付いたことである。

北京のタルトがキルフェボンより美味しくないのは仕方がない。
北京のステーキが築地さとうより美味しくないのも仕方がない。
そして北京のうどんが海津屋のより美味しくないのも仕方がないと思っていたら、美味しくないと言うより食えたもんではなかったので驚愕した。

そんな中、旦那がインターネッツで美味しいうどん屋を見つけたというので、家族4人で王府井に行ったのだが、これがまた美味い不味い以前の問題だったため周知させていただく。

まず、うどん屋だけではなく、寿司屋と合同の店舗だった。
うーん、北京でそれは・・・北京ぐらいの都市なら、まともな日本料理屋もぼちぼちあるでな。そんな、中南米やアフリカにかろうじて存在するような日本もどきレストランのような形態をとられては美味しさも半減だ。半減でも良いから醤油を食わせてくれというほどの環境じゃないのよ北京の日本人は。

で、広い店舗のためかフロント係がいて座席番号を配っているのだが、このフロント係がしょっちゅう奥へ姿を消すので客がさばけない。形だけはいっちょ前にインカムを装着しているのだけれど、一体何のためだったのか。イライラしていると、奥から片耳ピアスのチーフっぽい男が出てきて肩を抱きながら二人で奥へと消えていった。なんだ愛人か。バカ愛人を最前線で働かすなや店長よ。こちとらえれえ迷惑だったぜ。

私はもう家へ帰って、農夫山泉で氷見うどんをゆでて創味のおつゆで食べたかったのに、旦那が『折角ここまで来たんだから』とか言いやがってそのまま待つことになった。ただ店頭は相変わらず悲惨な惨状だったため、番号札を何とか受け取ったにもかかわらず帰った客が多かったようで、3時間かかるかと思ったところをたったの1時間20分で中へ通された。テーブルは人口密度が低く、片付けていない食器達が2割ぐらいを占めていた。客さばきの出来ないバカ愛人に片付けをやらせればいいのにと思ったが、そういう奴は食器を全部割る公算が高いからそれもできないわよね。
旦那はこの期に及んでメニューで悩んでいやがる。結果出てきたのは、真緑の卵焼きと太すぎるうどん達であった。それと、大根と鮑の煮物。最後のはオーダーミスだ。食ってやれば良かったわ。尤も、他の料理達のできばえを見れば美味しいとは到底思えん。

ここのうどんはコシがあって美味いと誰かのブログに書いてあったが、これだけ太ければシンが残るのは当然である。太くて重いので、箸が上手いはずの娘がとうとう最後まで自分ではうどんをつゆ椀に移せなかった。一方私のカレーうどんは常温のカレー汁に茹で上がったうどんを移しただけのようで、人肌程度の熱さしかなかった。誰がで頼んだんじゃ。

中国でぬるい麺が出てくるのはローカルの証拠である。少なくとも今日は、日本人の目が全く及んでいないことが判明した。私はつもりたての雪のように真っ白で柔らかな心を持つ女であるから『少なくとも今日は』ってうっかり書いちゃったけど、メニューにキムチと石焼きうどんが掲載されていて、平時であっても相当期待薄であることをを付け加えておく。

太いうどんだけあって妙に腹持ちがよく、折角の三全公寓クリスマスケーキをちょっぴりしか食べられなかった。本当に腹立たしい。日本人向け情報紙に載っていない店というのはそれだけの理由がある。私も、情強ぶってそこらの屋台をずんずん調査する真似は慎もうと思う。

炎上するとイヤなので、店名は伏せておく。でも同じ目に遭いたくない方には詳細をお伝えしたいので、メールにてご連絡を。