今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

日めくりゴロー

昨日までは偉大なる先人の記録をなぞるだけの朝食巡りだったが、今日は自分で入ろうと決めた店に行った。
その名も『成都小吃』。
やはりケンピンスキーの裏・・・って書いちゃっているけど、川を1本隔てているのにこの書き方で良いのかな?まあいいか・・・の食堂通りにあって、店の入り口でおっちゃんが油条を揚げている店である。
システムが分からなかったが、だんだん中国の食堂になれてきていたので、おっちゃんの反対側で主菜を盛りつけているおばちゃんに『私もそれが欲しい』と指さしで注文を告げた後、空いている席に勝手に座った。
座って待っていたら揚げたての油条が先に出されたので、熱々をちぎって食べる。美味い。揚げたての油条の美味さは異常だ。バーミヤンですら揚げたての油条は美味いのだから、いわんや本場をや。
惜しみながらちびちび食べていると、おばちゃんから『ラー油は入れちゃって良いの?』というようなことを聞かれたのでうんうん頷いたら、ラー油を入れて出された。香菜も葱も入っていた。
食べてみると、醤油ベースのつゆにゆるい豆腐がお椀いっぱい沈んでいるという、非常に中国っぽいスープであった。ラー油は辛かったが、その辛さで香菜のイヤな部分が隠れていて悪くない。栄養バランスもまあまあだと思うと、さらに良い物のように思えて、暑くて辛いのに完食してしまった。

で、お会計の段になり、『お金足りるかな?』と50元ぐらいしか入っていない財布を手にドキドキしながらおばちゃんに『买单』と言うと、「两块五」とのお返事。なんと、日本円で35円以下である。
知らない街で、日本じゃあり得ない衛生状態の店で、30なんぼのご飯を食べるなんてものすごくたくさんの人生経験値を稼いだ気がするよ。味以上にいろいろ満足して、家まで帰った。

・・・というように、気さくなおばちゃんに助けられ、中国語初心者の私でも有意義に食事を出来る店であったが、おばちゃんもおじちゃんも料理を作りながらの接客であり、筆談や計算機を使ってのこってりとしたやりとりは迷惑になるはずなので、何が出てきても驚かない心構えと、金額ぐらいは聞き取れる中国語力は必要かと思われる。でもこういう店も面白いよ。私は、次に行ったらワンタンスープ(らしきもの)を注文したいな。もちろん油条も。