今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

ハンサムテーラード

『中国製でも使えそうなものは使って、日本国内の生産品が被災地へ回るように』という記事を書いた指先も乾かぬうちから、日本料理の店『桜心』に行く我々一家だよ。

いや、ここは、素晴らしい。
料理もサービスも。

まず、個室がある。畳の座敷。これは1歳男児を持つ親として物凄く有難い。
そして、部屋まで案内してくれた服務員さんによると、7歳以下の子供には海苔巻きとうどんのサービスがあるとのことだったので軽い気持ちでお願いしたら、注文前すなわちお通しのタイミングで海苔巻きが出てきた。むむっ、この店、できる・・・
うちの子はまだ4歳と1歳なので、お子様メニューの無い店ではおにぎりや小うどんなどだけ頼むことがあるのだが、店によってはこれがお食事のタイミングで出てきたりするのだ。それは口の足りない我々が悪いんだけど、はっと気がついたときにはテーブルに刺身や熱々の肉など幼児不可メニューだけがずらりと並び、子供達の不機嫌が収拾の付かない事態になっていることがあるので、私は感動した。
前菜、あんきもめかぶ(?)の酢醤油和えが美味しい。たこわさは辛くて食べられなかったけれど。たこわさって、どうしてわさびが入っているんだろうねぇ。私は鮹が好きだから、たこわさも美味しく食べたいのだけれど、いかんせんわさびが邪魔をする。ただたこと出汁醤油を混ぜただけじゃだめなの?生の鮹だからわさびの滅菌作用を利用しないと中毒になるとか?
そういったことや、子供サービスへの感動に気を取られすぎて折角の天ぷらを放置し息子に海苔巻きを食べさせまくっていたら、旦那が「美味い」と言っているのに気がついたので慌ててつまむ。たしかにカリッとして油っぽくなく、美味しい。娘も海老天を食べてご機嫌。
本格天ぷらの店なので、天ぷらは2〜3種類ずつ揚げられて出てくる。私は海老が嫌いなので海老を他のものに変えてもらったが、無理を言って作ってもらったはずの『白身魚と大葉を抱き合わせた天ぷら(魚の名前失念)』も美味しかった。抹茶塩でも天つゆでも美味い。
その他の品も、刺身からシメのうどんまで隙のない美味しさ。隙があるのはこの記事の書き方だけだ。子供向けのうどんは延びにくい太麺だったのに対し、大人用はすぐに茹で上がる細麺が出される心遣いも嬉しい。だしは子供の方がちょっと薄味。でも濃い味好きの筈の息子が全部食べていたよ。

食事が終盤に入った頃、さすがに息子が飽きてきたので入り口の水槽(いけすではない)を見せていたら、服務員さんが息子を抱っこしてくれていた。お姉さんありがとう。なのに泣き出す恩知らずの息子・・・抱っこまでしてくれるのは中国だけだよ。日本の良いところを概ね踏襲した日本料理店なのに、こういうところは中国式で、それがまたぐっとくる。

デザートを食べ終わり、いよいよ息子が騒がしくなったので超速で店を出ようとしたら、店長自らがお見送りして下さって、またまたびっくりした。しかも「失礼ですが先日お弁当を注文された・・・」とまで言われたので、また驚いた。大変失礼ながら、店へ来る前の味見に先日お弁当の出前を取っていたのである。ので、お弁当が美味しかったので店に寄らせて頂いたことと、またよろしくお願いしますと言って店を後にした。そう、まるで常連のようなもてなしを受けているが今日が初めてだったのだ、でへへ。息子が五月蠅かったことを詫びるのを忘れたのが悔やまれる。

そんなわけで、とても気持ちよくお食事をさせてもらったので、思わずブログに書いてしまったのさ。