今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

大船に乗った気持ち

明日、親が帰国するので、最後の夜を北京ダックで締めくくったら、息子がジュースをマー*1した。
あまりマーとかする子ではないのでびっくりした。
その後元気にしていたので、放っておいたんだけど、深夜にかけて何度も何度もマーしたので、日本語スタッフの不在を承知で北京SOSクリニックに駆け込んだ。
中国の病院は、こっちに支払い能力があることを披露するまで断固診察してくれないので、こんな非常時でも受付の姐さんが
「Insurance」
と私に言う。Insuranceの意味はたまたま知っていた。稔幸さんが好きだから。
海外医療保険の証書を見せるとやっと椅子を勧められ、待つこと数分で現れたのは中国人医師。

幸い先生は英語を操る人であったので、「vomit 6 times」などとたどたどしいこちらの言葉を理解してくれた。その後何かを聞かれて、二人で困っていたら「げり」と言ってくれたので、「noげり」と答えることが出来た。
その後、夜は何を食べたかとか、予防接種はなにを打ったかとか、答えた。ちなみにワクチン名とかの専門医療用語は電子辞書を使ってのやりとりだ。最後に旦那が思い出して、腸重積を英語で書いたメモを見せると先生は超渋い顔をして
『OK、今はその症状はないけれど意識しておく。2歳までは可能性あるからね』
とのこと。
その後電話による日本語通訳を介して結論が伝えられた。曰く、急性胃腸炎であるとのこと。そうか、この季節は流行るもんな…。伝染るかどうか尋ねたところ、大人は抵抗力が強いので大丈夫だが3歳の娘は少し注意した方が良いとのことだった。24時間ごとに1100mlの水分を取らせるようにと紙に書いて見せ、最後にORSという水に溶かして飲む粉末を2包と名刺をくれた。その名刺を手帳のポケットに入れ、めっちゃ頭を下げながら診察室を退出する先生を見送る。
『ゆっくり準備してから帰宅すればいいからね』
という先生の言葉に従い、ゆっくり上着を着込んでから診察室を出ると、廊下で先生と旦那が
“共に協力し合い、この病魔に打ち勝ちましょう!”
というような勢いでガシッと握手していた。おおぅ外国の医療ドラマみたいだぜ。見たこと無いけど。

<おまけ>
狂犬病の予防接種を打ったと言ったら、ものすごく驚かれたらしい。
先「Why?Why?」
旦『え…いや推奨されていたので…あれ?』
先『なんで?犬を飼っているの?』
旦『いえ、飼っていません』
先『へぇ…』
旦『(なんかすみません)』

*1:マーライオンのように吐くこと。2ch用語のようだ。