おじいちゃんといっしょ
子供の言語について。
帰国子女の話をよく聞くようにしているが、彼らが一様に話すのは「覚えてねーよ」とのこと。
帰国氏「子供の頃、宇宙飛行士になりたかったが、虫歯があるとなれないことを学校の先生に言われた」
友人「ロンドン小学校で言われたの?」
帰国氏「うん」
私「てことは英語で言われたんだよね?実際はなんて言われたの?」
帰国氏「それが全然覚えていない。『あなたは虫歯があるから宇宙飛行士にはなれないよ』という意味のことを言われた、という記憶しかない」
一同「へぇぇぇぇぇ」
帰国氏は難関大学を卒業して有名企業に就職しているので、習得したことを求めに応じて出力できる人であることは間違いない。そんな彼の能力を以てしても物心ついた後のやりとりを再現することができないのだという。
ただし、我が友人の北白川は小学校低学年までの渡米にも関わらず英語の授業内での発音の滑らかさは度肝を抜かれるレベルだった。
外国語保持教室などは一切通わない(このクソ田舎にそんなもん無いし)彼女が、だ。
中国語で難しいのは四声という話なので、これを子供時代から無意識のうちに習得できれば大人になっての再学習に於いても無敵だろう。でも実際に再学習する必要があるかしら。
迷いは深まる。