今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

男役人生こんな目に

いつぞやの記事では『2ヶ月以上後に瀬奈城田を見に行く』と書いたが、諸事情でそれは取りやめになり、そのかわりに今日、山口さんを見に行った。
思えば、ミュージカルの好きな先輩に「朝海ひかるさんが見たいッス、でも非ヅカの人はよう知らんので先輩の好みでチョイスしてください」とお願いしたのが2年前。そのときの先輩のコーディネートは『朝海・山口・石川・初風・浦井』であった。山口さんのトートを見た私は、男の演じるトートはかくも素晴らしいものかと感じ入り、先輩がスルーしていた武田さんのチケットを今度は自分で取った。で、武田さんのほうにハマッて梅田にまで行きました、と。
あのとき山口さんのトートを再度観劇しなかったのは、あまりにお手本っぽすぎて、キマリすぎてて繰り返し見る気になれなかったからである。そんなわけで前回見たときからはだいぶん間が空いてしまったが、巡り巡って今回ご縁ができたので再び行ってみた。

おおっ。
これは。
さすが慣れておられる。人じゃない雰囲気が出ている。素敵な格好良さだ。黄泉の世界の大御所だ。
でも山口社長、いくらなんでも明るすぎるよ。いい人そうじゃん。鬘の御髪が暖色系のせいか?いやそうじゃない、もっと内からわき上がるものが。これでは黄泉の帝王と言うより五穀豊穣を司っている感じだよ。
ところで、石丸さんの影響で今日もあの場面をまじまじと見てしまった。山口さんはあれを投げつけるのね。そうそう、たしか前回もそうだった。投げたあれがストッと床に突き刺さるんだけど、あれって小道具のはずなのにそこまで鋭利に作ってあるの?もしくは床が柔らかいのか。
ちょっと笑えたのは、微熱の場面でドクトルツェーブルガーとして出てきたのに「脈は?」と甘く優しく問いかける場面の声がもろ山口さんで、変装の意味がなかったこと。「あなたは!!!」じゃないです朝海さん、そこに新鮮な驚きがあるはずないッスよ。
そんなこんなで別の意味で目が離せなくなったのだが、しかし、さすがと思えたのは、悪夢の場面。
発する言葉はそんなに多くないし、たくさんの人が登場している場面なのに、その仕草や雰囲気で人々を圧倒している。他の方がトートのときは「あんなに愛されているのに一緒にゴールしないなんて、フランツが可哀相」とだけ思いながら見ていたが、今日は「あっこれは勝ち目ないわ」と思った。それくらい、トートの存在感が絶大だった。そうだよ、最後に勝ったモンの勝ちだよ。山口さんブラボー。


それにしても、これはあれだ。
根はそこまで悪くないのに要領の悪い兄ちゃんが、
わがまま放題の女の子がかもめのように飛び回る様子をそっと伺い、嵐の夜も傍にいる。
人の言葉を話さぬ手下を大勢連れて。
………○○○○○○*1じゃん!!さすがの私もハッキリとは書けねぇよ!!
小池先生、サンリオピューロランドと同様の依頼が横浜から来たら、題材は決まりですね☆

*1:彼がコンフィチュール氏(仮名)と内通しているのは有名な話だ。