今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

なかなかおしゃれだね

というわけで、都内で何とか見つけた1件の病院で、子供達の狂犬病予防接種を打ってもらう。
ここまでの道のりは長かった。
私の勤務地近くの病院では、『うちには小児科の専門医がいないから16歳以上にしか接種できない』と言われた。
旦那が打った病院では『1歳の子はダメだけど3歳の子は打ってあげる』ということだった。なんでや。
検疫なんとかはまるで仕事をしていないし、中国に行った後にやってもらうというのも一時は考えたけど、旦那がどこからかこの医院を調べてきてくれたので電話で予約をした。

このためだけに初めて行った医院は、朝一番であればほぼ待ちなしのこじんまりしたところだったけど、医師であるあすみ先生は親切で子供をあやしながら診察してくださる姿に非常に好感を持った。親である私たちから見ても話しかけやすい雰囲気であったので、
私「このワクチンの生産国はどこですか?」
と聞いてみたところ、
あすみ医師「インドです」
イン・・・・・・・・
花水木医師「先進国で生産されたワクチンを打ってください。打ってください。打ってください、ださい、ださい・・・(←心のエコー)
曖昧に相づちを打つ私に、先生は言葉を続けた。
あ「~~~~(←聞き取れなかった)はフランスですけど。日本のように生産から検定まで全てを国内で行うところは世界にはほとんどありません」
私「そうですか」
そういうことなら仕方ない、今更逃げるわけにもゆかぬ。と消極的に受け入れた私だったが、
あ「・・・・はいもう終わったよ。強いね、良い子だ」
と子供に優しく注射をしてくださる先生の姿を見たら、自分の悩みがなんだかすごく小さなことのように思えた。今こそ手を取り進み行かぬ。2回目3回目も、どうぞよろしくお願いいたします。

ところで、先生は注射で泣かなかったからと娘に紙風船をプレゼントしてくださった。それと同時に、デスクに手を伸ばしていた息子には『子供はこういうのを喜ぶから』ワクチンの空き箱を下さった。箱をしげしげ眺めて息子はご機嫌だし、人前で感情を表さない娘も嬉しげだった。先生、何から何までありがとうございました。