今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

ふざけて罰当たる

朝、『行天宮』に行った。私はSWEET三国志しか読んだことがないので今ひとつわからないが、関羽を奉ってあるのだと旦那が教えてくれた。係の人が配っていたお線香を他の参拝者の邪魔にならないようにあげて、見よう見まねで安産と仕事運上昇を祈った。こういうのはこころざしの問題だから。失礼にはならんだろ。
でも本当にぶらりと行ったため、道すがらお供え物を買うことも、詰め所でおみくじを試すこともできなかった。もうちょっと真剣に調べればよかった。そうすれば、できたのに・・・。

このあとタクシーで『迪化街』に行った。ちょっと高くて150NTD。高いったって1NTD≒2.8円ぐらいだけど。
3年前と同じようにからすみと台湾産ドライマンゴーを買いたかったが、前回行ったお店がどこだかわからずにうろうろしたあげく、見つけたお店で買ったらドライマンゴーが思ったより多く包まれた。ま、いっか、保存食だし。。。

もちろんここでも日本語は通じず、身振り手振りで気合いの意思疎通を試みる。結局目的は達成したが、旦那は疲れたらしく「次は日本語の値札が貼ってあるような店に行きたい」と呟いた。えっマジかいや。
とにかく観光客ズレした商売人を警戒する私は、今までどんなに困ってもそういう店に頼ることはなかった。ブダペストの繁華街で、繁華街の筈なのに日本語はおろか英語すらビタイチ通じずに心身共に疲労しきった時も、”トカイワイン”とカタカナで書かれた店には近寄らなかった。しかし他ならぬ旦那が言うのだから仕方がない。あの店へ行こう。

というわけで台北車站に降り立つ。『台北車站』、日本で言えば東京駅。独逸風だと『Taipei Hbf.』だけど、ここでは『台北駅』という言い方はしないんだね。ここから5分ほど歩いて、以前母と訪れた『峰圃茶荘』に行った。既に何人かのお客さんが居たので、邪魔をしないように店に入ると、入り口近くの小姐から「ニイハオ」と声を掛けられたので旦那が「ニーハオ、こんにちは」と答えたところ、「日本人キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 」という無言のゴシック体を背負った感じのおじさんがやってきた。おじさん、いや総経理は私達を店の中ほどの小机に招き、試飲用のお茶を手早く煎れながら、店で扱っている茶葉は総経理自らが山に入って入手したこと、正しいお茶の飲み方などを次々と説明する。私はほとんど目的が決まっているので、どれをというよりいくつ買うかを考えていた。台湾茶は本来の煎れ方だと1杯が凄く少ないので一口で飲み終わる、そこへまた素早く注がれるお茶。総経理を真似て、杯をひっくり返そうとしたら「慣れていない人がやると失敗するからだめ」と止められた。さらに、「若いうちからこんなに良いお茶を飲んではいけない、他のお茶が飲めなくなる。親にプレゼントするならこれくらいが良いけれど」とまで忠告された。たしかに、100gが1000円を超えるお茶なんて竹茗堂ですら買ったことがないなぁ。
結局、前に買ったのと同じランクの凍頂烏龍茶プーアル茶を4個ずつ、あとは同僚へのおみやげ用にお手頃なティーバッグを4袋買った。量が多くなったためホテルに配達してあげるという言葉に甘えて手続きをしていると、「英語で書かれると判らないので台湾名で書いてくれ」総経理、ここまで日本語ができるのに英語はアレですかい。まあ人間得手不得手があるわな。小姐(総経理の息子のお嫁さんとのこと)が「大丈夫」と言ってくれたけど。しめて3240NTD。テヘッ。あとでカードの明細を見たら1NTD=¥2.743だった。
総「そう、カードで支払うとレートが良い。日本円はこの1ヶ月で1割も上がった。これは恐ろしいことだ。以前の予算でもう一袋余分に買える。どうもありがとうございました。」

店を出た後、台北車站に向かう道を歩きながら旦那の顔をチラッと見たら、満面の苦笑だった。そらそうなっちゃうよね。
旦「おっちゃんの日本語が上手すぎる。」
私もそう思うよ。