ですね。

エリザベートは朝海さんだし、ヘレネは南海さんだし、ゾフィーは初風諄さんなのでこれはもう宝塚カテゴリーでくくっても良いと思ったが、あとから変えた。
いやもう、素晴らしい。
これは、さすがに、すごい。本物の男が男役をやると迫力が違う。

朝海さんが凄すぎる。少女時代はかわいくて、第二部ではきりっと格好良い。特に「私が躍る時」の『勝ったのね』は最強だよ。（宝塚版では『飛ぶがいい』から始まっているけど、東宝版でそれはいわゆる２番なのだ。それにしても良かったなぁ。白羽さんにも歌ってほしかった。）インターネッツの掲示板ではボロボロクソクソに書かれていたのでどれ程酷いのかとドキドキしながら見たんだけど、歌だってちゃんと声出てたよ。高いのも低いのも。誰だい？あのレス群を書いた奴。涼風さんを好きすぎるのか何なのか知らんけど、せっかくお金払って見に行ったのに値段分の楽しみ方すらできていない工作員乙だお。

トートは山口さん。私の好きな感じのトートでした。トートは表情があったほうがいいよね。声も良い。先輩の話によると、山口さん本人に集客力があるという実力派なんだとか。

で、注目のルキーニは高嶋兄さん。もう既に回数もこなしていて、慣れているんだって。小道具をたくさん操ったり、場面毎にお衣装がくるくる替わるので楽しい。ヅカでもそうしてほしいな。ただ、演技的にはもう少し轟さんっぽいほうが好みなの。そりゃそうさ、私は轟さんのファンなんだから。

全体的に、豪華！！な感じで大好きだ。パレードがないから時間もちょっと長いしね。私は東宝の人たちにもパレードやってほしいくらいですが。お席の値段が高価いだけあっ・・ゲフンゲフン。フランツ役の石川さんが、場面が進む毎にごんごん老けていくのにびっくりした。そしてヘレネのドレスは本当にひどいデザインだった。そのうえ３年間の花嫁修業が全部パーとあっては同情せざるを得ない。子ルドルフのレベルが高かった。のはいいけど、彼ら学校はどうしてるのかしらん？もし行ってないとしたら、おばちゃんその生き方は賛成できないわぁ。

シナリオ的には、私はもう宝塚版を見過ぎているので、追加の場面がある度に６割ぐらいの確率で「それはやらんでもええんちゃう」と思った。特に「無きゃ無いで一向に問題がない」と感じたのは長女が亡くなる場面だ。何の話かと思ってじっと見ていたら赤ん坊が小さな棺桶に入っていたので心の中で「ギャー」と叫んだ。そして気持ち的には座席ごと後方へ２回転した。まじで。でも、娘を産む前の私なら確実に「次女がいるんだからえーやん、どうせ気にくわん名前がついてるし」ってさらっと流しただろうなぁ。
幕間に先輩とチラシを見ながら話している時に「シュワルツェンベルク侯爵って何した人？」と聞かれたので『我が国はロシアにつくべきです』の件を全部言ったらどん引きされた。でも、「この後フランツのソロがあまりないからつまらない」と仰った時に「キッチュの後のハンガリーの場面で少しあります」と言ったら喜んでもらえた。

帰りにグッズショップをのぞいたのだが、思ったようなのがなかったので買わずに帰った。こういう時こそ、朝海さんのブロマイドが欲しかったのに・・・