今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

見たものたち2

本屋に寄ったら面白そうな本があったので、読んでみた。

  • パリの迷い方

「みょ〜にあと引く」と書かれていたので、そんなに面白いのかと思って読んでみたらページをめくる毎に腹立ちが増すではないか。
私自身は卒業旅行のパリで強盗に遭ったため、もともとパリに関して良い感情は持っていなかったのだが、この本を見ると一般人まで全員が全員ろくでなしで反吐が出そうだ。・・・というより、つまり私の考え方そのものが徹頭徹尾フランス流と合わないんだろうな。本当はそれだけのことなのだろうが、私にしてみれば作者はよくぞこんな環境で暮らす気になったものだと感心が止まらない。尊敬はできない。
絵はうまい。話の構成もうまい。だからこそたやすく感情移入できる。で、他の著作を見ないのだが、彼はフランスで何を学んだのでしょう?漫画の勉強なら日本でできると思うけど。それとも、一冊の本からムーブメントを起こして最終的には日仏の国交断絶までを目標としているのだろうか。なら凄い才能だ。私なんか、読み終わった後に思わず怒りのスタンディングオベーションしちゃったもん。カラスヤサトシ先生がT田にしたみたいに。

このシリーズは全部持っている。(旅行記シリーズも持っているのだが、海外旅行に関しては著者と私ではスタイルが全然違うので、一瞬興味を持てても『うんうん、それで、それで?今度はどこに行くの??』というワクワク感は無い)
でも「ダーリン」シリーズは、面白いと思う。絵が好みなんです。色合いとかも何かこう・・・グーで、また読みたくなるんだよね。蒙古斑の色が的確でびびった。私が絵の具とかで色を作っても、どうしても思い通りの色にならない。だから、人間の肌の色とかを正しく出せる人はすごい、と思う。もっとも、小栗先生は美大卒でいらっしゃるそうなので、この程度の技術は常識中の常識で『こんなところで感動されても別にぃ』って感じなのかもしれないが。
内容はほぼ子育て体験記。終始優しく暖かい、でも綺麗事はなく、愛のある雰囲気が無理なく表現されていて、読む側にもスッと入ってくる感じ。強いて不満を挙げるなら、1年前に読みたかった!だってうちの娘が卒業したことばかりなんだもん。


既に1歳を過ぎたお子さんの親御さんが読むとしたら、飛行機の話とかは参考になりそう。バシネットってこういうものなのね。あと、言語の話も興味深く読ませていただきました。