今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

ぱんくろうとトイレさま

授乳室までラリラリと歩いていたら「いたいいたいいたい」と泣き叫ぶ声が廊下中に響いていて耳を疑った。
点滴いやガールとは違う大人の声である。
分娩室がそう遠くない場所にあるのでそっちかと思い耳を澄ませていたら、緊急帝王切開の奥様の個室へバタバタとナースが向かっていった。ドアを開けると泣き声がひときわ大きく聞こえたため、「そんなに傷が痛いんだ」とわかり、なんだか私までぶり返してきた。

胸と腹を痛めながらミルクを作っていると、不意に小学校の国語の時間に習った「大人になれなかった弟たちに…」という話を思い出した。
たしか小学校低学年だったので、おそらく当時は受け売りの感想文しか書けなかったはずだが、今になって読むと泣ける話である。私は先の大戦を否定しない側の人間だが、ああいったことのせいで子が死ぬとなるとさすがに「正しい戦争だ」とまでは言えない。母親になるとはそういうことなのだなぁ。