ベルリン1日目
正確には23日から乗っていたのだが、寝台車の話である。
そもそもこの寝台車の席は、ドイツ語の全くわからない私が「Deutsch Bahn」のサイトをたぐって必死で予約したものであるため、チケットとなるPDFファイルは受け取ったがまるで信用できない代物である。ミュンヘン駅であちこち聞き回ったが確信は得られず、殆どダメもとで乗車した。
怖いおっちゃん(日本人の中でも背の低い私から見ると、どのドイツ人も自然にそうなる)に印刷した紙を見せて、すんなりOK。ただし、客が少ないのだろうか?チケットの席番とは違う部屋に案内された。手違いで条件の悪いベッドでも言葉が通じないので泣き寝入りだなぁ、と悲観したが、予定通りトイレもシャワーも付いていた。ほっ。
つまり節約を一切せずに最も上等な「トイレ・シャワー付き」の2人部屋を予約したのである。ひゃっほう。当初は単に私の贅沢好みな性格からしでかしたことではあるが、たまたま生理が遅れてこのときが一番キツかったので助かった。
とはいえしょせん電車、シャワールームと言っても直径70cmぐらいの空間である。私ならまだしも、ドイツ人男性などは『パチッ』とはまって固定されるのではないだろうか。
小さい石けんがアメニティとして備え付けられており、少し迷ったが、明日の朝早いこともあってビオレのシートで身体を清拭だけして寝た。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
早朝、朝食が出るらしいので起きて食堂車へ向かう。眠いのだから寝ていればいいのになんだか食べに行ってしまう貧乏性の夫婦であった。旦那は私よりもっと眠そうだったが、途中にあった開け放しの部屋で婦人と大型犬が当たり前のようにくつろいでいるのを見ると、婦人に無断で「万次郎」と名付けて楽しんでいた。
私は犬が嫌いなので食事を楽しんだ。内容はいわゆるコンチネンタル・ブレックファストで乾きものばかりだったが、味の濃いサラミが美味しかった。
ベルリン到着。ベルリンのツォー(ZOO)駅は天井が低いけれど小さなショップがたくさんあって楽しそうである。当初は今日泊まるホテルにスーツケースを預ける予定だったが、深夜の乗車と早朝の下車で無駄な外国語を使う体力が無くなっており、自力で見つけたコインロッカーに押し込んでバスターミナルへ行った。バスターミナルの一角にある営業所が閉まっていたので不思議に思いつつも待っていたら、いつまでたってもバスが来ないではないか。よく見るとどこにも1台もバスが走っていない。
怪しい雲行きに旦那と私が無言になっていると、自転車に乗ったおばちゃんが来て地面とバスの標識を指さし
「Bound Strike」
オーゴッド。