今も空気を読めない日記 <ichigomomo’s blog>

日々自分のことしか考えていない「イリキ ひじり」の日記です。

レーゲンスブルク2日目

そもそも何故、ドイツの中でも若干マイナーなこの土地に敢えて来たかと言えば、それはもちろん池田理代子先生の『オルフェウスの窓』を読んだからである。
最も多感な時期に読んだので、深く心に残ってしまい(←もちろん、物語そのものが深く上質だったからこそ響いたのです)将来絶対ドイツに行く、そしてレーゲンスブルクへ行くとローティーンの頃から夢に描いていた。その夢が叶い、あまつさえホテル・マクシミリアンへ泊まっているのである。田舎の女子中学生程度の矮小な夢なら、真面目に働いていれば叶うのです。

朝食は品数が多く、とても満足できた。
ドイツパンというやつは固いわ酸っぱいわであまり好かないが、フランスパンも菓子パンもあったためそれらとチーズ、果物を組み合わせて後悔のない食事ができた。少し離れた席に東洋人っぽい夫婦が座っており、よくよく耳をそばだてていたら日本人だった。あちらの奥様もやはりアレを読んだのだろうか。


チェックアウトは12時だが、今日はミュンヘンから寝台車でベルリンへ行く予定なのでかなり時間がある。昼ご飯は再びあのソーセージやさんへ。荷物はホテルに預けた。
旦那に「荷物を夕方までホテルに預かってもらえれば助かるのだが、英語でその交渉を出来ないか?」と聞いたら「それぐらい出来る、俺をバカにするな」と怒られた。
あいにく生理が来たので体調が悪く、6本しか食べられなかった。くぅー。1年近く経った後でもまだ残念だ。クイーンズ伊勢丹でいくら試しても、あれほど美味しいソーセージを発見できないからである。死ぬ前にもう一度、つまり溺死する前にまた行けたらいいのだが。

レーゲンスブルク駅には吉祥寺ロンロンのようなビルがくっついており、私たちはそこでお茶を飲んだりドイツ語の日本マンガを眺めたりして過ごした。真面目に働いているおかげで、プリングルスやHARIBOの大袋なども余裕で買える。最後に駅構内(?)の軽食屋でトマトとモッツァレラチーズのサンドイッチを買い、ホームへと向かった。

ところで、ここで旦那が「トマト アンド モッツァレラ」と注文したら、店のお兄さんが(`・ω・´)b ←のように指を立てて「アイン(ス)?」と聞いてきたので「ツヴァイ」と、夫婦ハモリで答えた。お兄さんは田舎チョキを出して「ツヴァイ」と言い、2つのサンドイッチを包んでくれた。
これがこの旅行でなされた唯一のドイツ語会話であった。